カナダで進学英語を学べる語学学校は、近年非常に人気となっています。カナダの理想的な英語に囲まれながら集中して学習ができるほか、将来進学や就職で非常に役立つ実践的な英語を身に付けることができるのがポイントです。
目次
進学英語(EAP)コースとは
EAPはEnglish for Academic Purposesのことで、進学準備英語コースになります。EAPはカナダの大学や専門学校に入学するための、英語条件を満たしていない際に通うコースです。期間はその人のレベル次第になりますが、一般的に10週~40週になります。
一般英語コースにおいて中・上級レベルまでアップすると、EAPへ進学できます。大学や専門学校などへの進学を予定している場合、このコースに参加して進学した後困らないような英語スキルを身に付けることが可能です。ノートの取り方やレポート提出方法、プレゼンテーション方法などを学ぶことができます。
コースや学部などによりますが、所定の成績で卒業するとIELTSやTOEFLのスコアなしでも直接専門学校や大学などに進学することが可能です。
一般英語コースより難易度が上がりますが、役に立つことができる実践的な英語コースになっています。専門学校や大学などを目指してており、TOEFLやIELTSなどの対策にも取り組んでいるなら、EAP経由でテストスコアなしで進学を目指すのも効率が良いでしょう。
進学英語コースのリーディング内容
進学英語コースのリーディング内容について、教科書や学術文献を読みこなすことができる英語力を目指します。一般的にカナダの大学では多くの文章を読むことが求められますので、読解スピードをアップする必要があります。
リーディングには文法の知識や単語力が必要になるので、日本にいる間に英文法などを徹底的に勉強しておくことが必要です。日本において英語勉強を頑張ったことは無駄にはならず、基本的に文法の知識は日本の高校で習得するレベルがあると大丈夫です。
一方、単語力についてはかなり差があり、日本の大学を卒業する学生の一般的なレベルはカナダの中学1年生ぐらいになってしまいます。このレベルの差の要因は日頃使う機会が少なかったり、大学在学中に語彙力がダウンしたり新しい単語を覚える機会が少なくなるからでしょう。
日本の大学を卒業するレベルでは足りない英単語について、カナダの進学英語コースではひたすら覚えることになります。進学英語を学べる語学学校ではひたすら単語を覚えたり、英語を読む量をどんどん増やしていくトレーニングを体験することが可能です。
進学英語コースのリスニング内容
進学英語コースでのリスニング内容について、基本的にリーディングと同じように文法と単語力になります。
文法について日本の受験英語でなど使ったように、英文を後ろから順番に訳していくといった英文解釈テクニックはあまり役に立ちません。できるだけ英語をそのまま英語の語順で理解することになるので、英文法の理解をかなり深めなることになります。
知らない単語は聞き取れないので、まず知っている単語量を増やすことが第一歩です。スピードに関してリスニングは話し手の速度についていくのが求められ、リーディングのように前の文に戻ったり意味を確認してから、分からない言葉の意味を他から推測することもできません。流れてくるスピードに合わせながら理解していき、問題に答えることができる瞬発力が必要です。
リスニングはリーディングと同じで、英語が入って来るドアが違うだけで必要とされる能力は同じでしょう。リスニングは英語をたくさん聞く練習が必要で、進学英語を学べる語学学校では徹底的にリスニングを強化できる授業が多く、たくさん耳を英語に慣らすことによって自然に英語が理解できるようにしていきます。
進学英語コースのスピーキング内容
進学英語コースのスピーキング内容について、進学英語コースと日本で勉強する英語とは全く異なります。日本の学校の場合、自分の考えを表すような訓練はほとんど行われません。しかしカナダの学校では自己表現することを授業において行うので、日本語で行ったことがないことを異国の地で行うのでハードルが高いでしょう。
スピーキングはリーディングやリスニングなどの力が付いた後、伸びることが多いです。カナダの学校でのスピーキング内容はカナダ人からするとそれほど難しいものではなく、小学校~中学生レベルでしょう。しかし日本において英会話の練習をしてこなかった人がカナダでいきなり英会話を学ぶなら、小学校・中学生レベルのものも難しく感じることが多いです。
英語自体の内容はそれほど難しくはないので、しばらくすると一気に到達できたように実感する人もいます。英語力の成長を実感できるので、モチベーションを維持しやすいかもしれません。次第に慣れてきますが高校卒業レベルを目指すことになるので、英文法の正確な知識や単語量などが求められます。リーディングやリスニングなどと並行しながら、英語力を地道に上げる努力が必要です。
進学英語コースのライティング内容
進学英語コースのライティング内容について、いろいろなレポートや論文、エッセイなどを書くために必要なスキルを身に付けていきます。カナダの大学で学習する際、求められるのが書くことのスキルです。
日本の学校では英語のライティングに関して教えられないケースが多く、日本で英語を勉強したことがないと、基本的なことから勉強を始めることになるでしょう。
進学英語を学べる語学学校ではライティング勉強方法や技術に関して、体系化されているので階段を一つひとつ上るみたいに身に着けることが可能です。目標レベルに達成することができ、英語ですぐに文章を作成することができるようになります。
カナダは移民国家になるので、異なる文化的な背景の人が多く共存しています。文章作成についていろいろな文化に左右されないような一定基準が確立されており、基準に従い英語を書く力を身につけると、アカデミックなライティングを実現することが可能です。
ライティングにはいろいろなスキルやテクニックなどが必要になりますが、進学英語を学べる語学学校では効率良く学習することができるので便利です。
進学英語コース入学のための英語要件
進学英語コースに入学するためには、いくつか条件があります。留学生がカナダの大学や専門学校などに進学するには英語力や学歴、成績証明などが必要です。学歴は日本の高校を卒業していると、自動的にクリアすることができます。
英文卒業証明を入手することになり、成績証明は学校や学科によって異なりますが、必ずしも必要としている学校はありません。日本の高校で特定単位を取得していたり、GPAが条件をパスしているか判断に使用されるケースもあります。
日本人にとってカナダ留学の壁は英語力になり、実質的に進学するということは英語力の条件をきちんとクリアしなければならないという仕組みです。英語力の評価についてTOEFLやIELTS、学校などが用意するテストスコアによって判断されていますが、IELTS5.0以上が目安となります。
中には英語スコアが免除されるというプログラムを採用している学校もあり、語学学校が大学やカレッジなどと提携した進学準備プログラムを利用することが可能です。
アカデミックなトレーニングになりますが、英語スコアが免除されるので学校に入学してから頑張ることができます。もし英語スコアに満たなければ、先に一般英語コースに通学することもできるので、勉強する機会が多いです。
進学英語コース受講後の進路
進学英語コースを受講した後、いろいろな進路を選択することができます。一人ひとりの将来の目標や状況に応じて、進路を選択することが可能です。
コミュニティカレッジの場合、卒業した後の進路によって受講するコースが異なるので、事前に将来的なプランを検討しなければなりません。すべての人がカレッジへ進学することはないので、卒業した後の進路が大切になるので時間をかけて検討することをおすすめします。
現地就職する人も多く、コミュニティカレッジを卒業した後最長3年間PGWPが取得することが可能です。現地で就労することができ、現地での就職を希望するならPGWP制度を利用しましょう。
4年生大学へ編入する人も多く、コミュニティカレッジやカレッジを卒業した後、4年生大学へ編入することが可能です。カナダの場合州によっていろいろな制度があり、編入を希望するなら事前に確認することをおすすめします。
中には日本に帰国してから就職する人もいて、カナダにおいて就職したり編入しない人も多いです。日本に一旦帰国してから就職する人も多く、外資系などの企業を希望する人がいます。カナダで就学中にオンラインを利用して、就職活動を行う人も多いです。
カナダで進学英語を学ぶメリット
カナダ留学のメリットについて、英語がきれいなことがあげられます。カナダ英語は聞きやすく、きれいと言われており、相手の英語が聞き取りやすいとコミュニケーションをとりやすくなります。カナダは比較的訛りが少なく、相手の言っている内容が分かりやすいです。聞き取りやすいカナダ英語は上達する速度を押し上げてくれるので、おすすめ英語になります。
カナダは比較的治安が良い国として知られており、カナダ人は基本的にゆったりとした国民性です。教育の面では先進国になるので学生が多く、銃規制があるので安心です。他国と比べると安全な国と言う人も多く、穏やかに過ごすことができるでしょう。
学費が安めになっており、アメリカやイギリスなどと比較すると留学費用が安いです。住居費や生活費なども割安になっており、語学学校でのいろいろなアクティビティや交際費などについても割安で、ピクニックなどお金をかけずに楽しめる環境があります。
異なる人種にも寛容的な雰囲気があり、カナダは移民大国として有名です。中国やインドなどたくさんの人がカナダにおいて生活しています。チャイナタウンのような街も多くあり、バンクーバーやトロントなどではいろいろな国の人が自身の文化に触れることが可能です。さまざまな種類のレストランやスーパーマーケットなどが点在しています。
進学英語を学べる語学学校の選び方
カナダで進学英語を学べる学校の選び方について、まずは地域から選択していきます。ずっと学校にいるということはないので、近くに映画館などがあったり、スーパーマーケットなど生活するのに便利なエリアを選択することをおすすめします。
大都市にはいろいろと必要なものがあったり、博物館や美術館、ショッピングセンターなどたくさんの施設が集中しているので便利です。交通の便もよく自分が行きたいエリアを絞ってから、都心部がよいのか地方がよいのか決めていくと良いでしょう。
都市部になると治安面において多少の不安がありますが、生活するには便利で楽しいことも多いです。公共交通機関が整備されているので、アクセスするのに便利です。授業はもちろんフリータイムも楽しみたいなら、都市部が向いているかもしれません。地方になるとのんびりした雰囲気があり、生活費が安かったり人も親切です。その地域に溶け込むことができ、英語の勉強に集中することが可能です。
日本人学生数が気になりますが、基本的には留学生の内1割~2割が日本人になっています。日本人同士の集まりを避けたいなら、都市部ではなくオンタリオの地方都市や、ノバ・スコシアなどの学校を選ぶことをおすすめします。
進学英語コースはこんな人におすすめ
カナダは比較的治安が良いので、現地で安心・安全に暮らしたい人におすすめです。バンクーバーなど都市部では治安が悪くなるエリアもありますが、自分から危険なエリアに近づかないなら普段通り過ごすことができます。
特にバンクーバーやトロントは日本人留学生が多く、日本人を多く受け入れている語学学校は多いです。英語が苦手でも現地に行くと、コミュニケーションにおいて不便を感じずに生活できる可能性があります。
アウトドア・レジャーを楽しむことができ、カナダではカヌーやフライフィッシングなどのレジャーを満喫することが可能です。いろいろな観光スポットが点在しており、留学中にさまざまなアクティビティを体験することができます。
カナダには映画館がたくさんあり、安い料金でいろいろな映画を鑑賞することが可能です。アメリカなどの作品が早く見ることができたり、博物館なども多いので休日を充実させることができます。
日本食を簡単に入手することができ、カナダは日本人が多いのでスーパーマーケットで日本の食材を並べているところが多いです。日本食専門店もあるので、日本料理を味わうことができます。味噌や醤油なども購入することができるので、自炊を楽しむことが可能です。
進学英語を学べる語学学校一覧
SSLCバンクーバー校(スプロット・ショウ・ランゲージ・カレッジ)
歴史ある専門学校Sprott Shaw Collegeが運営する語学学校。英語教育に関して独自のノウハウを持ち高い品質の授業を行っています。専門学校が運営しているため、大学進学やテスト対策等しっかり勉強したい方にもオススメです。
ILACトロント校(インターナショナル・ランゲージ・アカデミー・カナダ)
リゾート地として有名なフィリピン・セブ島の市内の中心部に位置する日本資本の語学学校です。実践的な英語の勉強をモットーにしており、日本人が苦手なスピーキングをマンツーマンでも集団授業でも特化して授業を進めていきます。
アレクサンダー・カレッジ
少人数のクラス編成で、生徒一人一人にケアが行き届きます。カナダの大学編成の為の進学英語コースがお勧めです。Academic Counseling、Leaning Support、Academic Writing Support等、広範囲に渡りサポートを行います。
ECトロント校(イングリッシュ ランゲージ センター )
お洒落な外観とイメージカラーのオレンジを基調とした校舎は、落ち着いた郊外に位置しており最適な学習環境を提供してくれます。30歳以上の学生のみを対象とした「30+」という珍しいコースも提供しています。
EC バンクーバー校(イングリッシュ・ランゲージ センター)
世界各国から学生が集まるEnglish Language Centresでは10段階のレベル、実践重視、スピーキングをメインとしたプログラム、多彩なアクティビティーをご用意し、留学体験を最大限に活かされたい方に最適な環境を提供しています。
まとめ
カナダには進学英語を学べる語学学校が多く、たくさんの日本人が利用しています。英語力が上達するような授業内容になっていて、基礎から学ぶことが可能です。卒業すると進学したり現地で就職したり、日本に帰って外資系企業などに就職する人が多いです。